「お母さん達が海外旅行に行くのは、わかった」

「でも、どうして怜央と一緒に暮らすことになるの?私1人で暮らせるし」
本当に怜央とどうして暮らすことになるのかが、わからない。

「それは、結菜のことを1人にするのは心配だからだよ」とお父さんが言った。

「まぁ、怜央は一緒に住むの嬉しいと思ってるかもな」と怜央のお父さん。

お母さん達もくすくす笑ってる。
なんで怜央は、うれしいの?

怜央の方を向くと、顔が真っ赤だった。
「怜央、顔が真っ赤だよ」

「こっち向くな。父さん達も余計なこと言わないで!」

「怜央風邪?」

「違う」

パチパチ
「はいはい今日は、これでお開きにしましょう」

「あら、そうね。もう11時になってたわ!」
「それじゃあ、明日9時にまた集合ね!」

「え?明日から海外に行くの?」

「そうよ」
えっ待って待って聞いてない!
明日から怜央と一緒に暮らすの?
急すぎない?

「ほら、結菜はもう寝なさい。」
「明日、聞きたいことを聞いてきなさい。」

「う、うん」
寝なさいって言われても寝れるわけないよ。


ベッドに入って目を閉じると、いつの間にか眠っていた。