帰り道一緒に帰っていた怜央が質問してきた。

「ねぇ結菜さっきの誰?」

「さっきの?」

「教室で喋ってた男」

「あぁー大輝くんだよ。
 青葉大輝くん」
質問に答えると、拗ねたような声で返事が返ってきた。

「なんで下の名前で呼んでんの?」

「大輝くんがそう呼んで欲しいって言ってたから呼んでるだけだよ」

「そっか」



こんな会話をしていた私達は、この後
親達からあんな事を言われるとは予想もしてなかった。