「結菜起きなさい」

「あと、、もう少しだけ寝かせてー」

「今日、高校の入学式でしょ」

「あっそうだった」
寝てる場合じゃない。
急いで準備しなくちゃ。

私は新しい高校の制服に着替えて、髪の毛をサイド三つ編みのポニーテールにした。

「よしっ準備万端!」

私、姫川結菜 
今日から高校1年生になります!

「結菜朝ごはんできたから降りて来てー」
お母さんの声が下から聞こえてきた。

「はーい」
私は大きい声で返事をした。

「おはよう結菜」
「おはよう結菜ちゃん」

「あっおはようございます」
そういえば昨日お母さんとお父さんが、
「明日の入学式黒瀬家のみんなと一緒に行くからね」
って言ってたような言ってなかったような

「どうせ一緒に行くこと忘れてたんだろ?」

この余計な一言を言った人が私の幼馴染
黒瀬怜央 同い年

「あ、ははは」


「早く朝ごはんを食べましょう、入学式の日に遅刻するのは嫌でしょう?」

「うん」

「ほら、みんなも椅子に座って座って」
お母さんが言った言葉に従ってみんなが座る

いつも、私の正面に座っている怜央がなんで私の隣に座っているのか気になったけど聞かなかった。

聞いても「なに、意識してんの?」とか言われそうだもん。

みんな朝食を食べたあと各自自分の準備をして、みんな一緒に家を出た。