胸の奥があつくなった。 心臓がギュっと なった気がした。 自分でも何だかわからないけど 何かに強くしめつけられて 苦しかった。 あたしはそこではじめて 気づいたんだ。 弘輝の事が、好きだって事。 あたしはすばやくその場を 走り去り、こぼれ落ちそうに なる涙がながれないように 上を見ながら歩いて帰った。