だけど 中2になってまもない、 5月のある日――― あたしは自分の 思いにやっと 気がついたんだ。 放課後、委員会活動で 残っていたあたしは 帰りの準備をして階段をおり始めた。 すると、階段の向こうで 少し小さめの可愛い女の子と 奥の方には学ランを来た 男子生徒が立っているのを 見かけた。 階段の下の方についた あたしは、その状況に やっと気が付いた。