私たち研究室の人間に、大学の冬休みも、クリスマスもクリスマスイブも関係ない。

ただ一人、キリスト教徒のガルシアさんはクリスマスだけ休んだけど。

ずっと研究室にこもる日々が続いた。

少しだけ、クリスマスもクリスマスイブにも、研究室に朝から晩まで理仁の姿があったことが、私にとっての救いだった。

理仁も頑張ってる。

この論文が、学会発表だけが、理仁の全てだ。