同じ塾の後輩くんが、かっこよすぎる件について

「誰、ですか?」
君が振り向いた時、発した言葉。

想像外できっと私は唖然と突っ立っているだろう。
え?もしかして私…忘れられてる?

…忘れるの、早すぎませんか?

驚きが隠せないまま突っ立っていると、君の方が先に口を開いた。
「嘘です」

君は少し意地悪げな笑みを浮かべる。
その笑みとは反射的にぷーっと頬を膨らませた。

君はそっけないから、てっきり本当に忘れたのかと思って焦っちゃったじゃん。

「あ…シャーペン、返さないでください」

え?これも嘘ですか?
こっち側としては、借りたシャーペンはきちんとお返ししたいんですけど。

私の頭の中は?マークで埋め尽くされていくが、君はそれに全く気づかないのか反応がない。

「では」
と一言捨てて、君は去ってしまった。