同じ塾の後輩くんが、かっこよすぎる件について

カリカリとした、静かな音だけが響き渡る。

勉強してきたはずなのに、なかなかすらすらと解けない。
…おかしい。

それからも、ゆっくり問題を解いていく。
時間は刻一刻と過ぎていってしまった。

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終わった…!!

安堵と緊張が混ざって、複雑な感情になる。

貸してもらったシャーペンを返そうとしたら、
…君はもう既に歩き始めていた。

私は君の後をすぐに追いかける。

次塾へ行く時に多分会えるけど、今日返さないといけない気がした。

シャーペンも何もない状態で模試を受けるのは、受けようがないから、
模試を受けることができたのは、君のおかげ。

階段を早足で下っていく。
すると、君の後ろ姿が見えた。

「あの…!!」
走って、君の制服の袖を掴む。