周りに人がいないことを確認してその場所に駆け込む。

ぼやっとした明かりのその場所にホットする

個室のドアを開けるとトイレがあった

通学カバンを漁り、薄いゴム手袋を取り出す。

そして、ゆっくりと口の中に手袋をはめた手を入れて、軽く喉を数回押す。

すると吐き気が一気にせりあがってきた。

急いでトイレの縁に手を置いて勢いよく吐き出した。

「おぇぇ、おぇ、おええぇぇぇ、ゲホゲホおぇぇ」

一通り吐き出すとスッキリした。

やっと今日の朝ごはんを吐き出せた。脂肪として定着する前に吐き出せてよかった。

ゴム手袋を外しトイレを出て、手洗い場に行く。

手を洗い、軽く口をゆすいでふと鏡で自分の姿を見る。

一応二重の目に高くも低くもない鼻に薄い唇伸ばしっぱなしの髪は胸まである。久々に見る自分の顔にため息をつきつつサッと髪を直す。

トイレから出て人が行き交う方へと早足で向かっていった。