入院生活2日目
お母さんは朝から夕方5時の面会時間ギリギリまで毎日いてくれる。
お仕事は今休んでくれてるらしい。
私は相変わらず声が出ない。
そして1人になるのが怖い。
男の人を見ると急に体が震えだす。その人は怖くないと頭ではわかっていてもどうしてもアイツを思い出してしまう。
背中の火傷の傷がまだ少し痛い。毎日看護師さんが消毒をしてくれるけど、痛くて消毒の時間が本当に嫌い。声が出れば叫んでいると思う。
そして、樹くんに会いたい。
会いたいのに会えない。気持ちとは裏腹に身体が言う事をきかないから。
でも、こんな汚い私から離れる良い機会なのかもしれない。
あんなに真っ直ぐで綺麗な心の樹くんはもっとお似合いな人がいるはず。
会わなければ樹くんを良い思い出として心にしまうことが出来るかもしれない。
そうやって色々言い訳を付けてLINEを開いては閉じてを繰り返した。
魔法の国の王子様、どうかその魔法で私を忘れてください。
そして可愛らしい女の子に出逢って幸せになってください。
短い時間だったけど、貴方に魔法をかけられてとても幸せだった。とってもとっても幸せだった。
