なんとかしなきゃとは思うものの、この部屋にも窓はないし連絡も取れない。部屋を出ようかとも考えたが外側から鍵がかけられており開ける事が出来ない。
しばらくすると
ガチャっ
「ごはんだよ。食べなさい」
入間がふりかけご飯の様なモノが入っている平らなお皿を渡してきた。
女の子は手で食べ始めている。
という事は食べられるものなのだろう。
「ほら、さくらも食べなさい」
女の子の真似をする様に手で食べてみた。
その様子を確認してから入間は部屋を出て行った。
私もこの子みたいにずっとここで生きていくのかな。
そんなの絶対に耐えられない。
「あの、何故あなたは彼らに従っているの?」
食べていた手を止めこちらを見ている。
[そうした方が痛くないから]
紙にはそう書かれていた。
殴り書きで書かれた紙をみてさくらは何も言えなくなった。
