「ぢゃあ団練でな」


「うん、また後でね」



そう言って各々のクラスへと向かう。



その日は里久と美織からの質問攻めが凄くて勉強どころじゃなかった。
でも持つべき友は親友。
心から祝福してくれて幸せだった。
女子トークでキャーキャーしまくっていたからか、あっという間に放課後。




今日は花壇前が青団の練習場所。



「青団のみんな、お疲れ様です。今日も参加ありがとうございます。まずは今までの振りの確認をして、そこから最後までの振りを教えます。1時間半しかないので頑張りましょう」


団長の挨拶から練習スタート。



しかし樹くんの姿が一向に現れない。



(どうしたんだろう?樹くんと同じクラスの子はいるのに。なんか先生に呼び出されたりしてるのかな?)



気にしながらもダンスを覚え一年生を見る。




「ほのか、どうなったかな?うまくいったかな?」

「樹はほのかみたいな小さくて可愛らしい子が好きだから大丈夫だと信じてる‼︎」

「そうだね‼︎今頃チューでもしてたりして」

「キャー」





隣のグループからそんな会話が聞こえて来た。



(あ、告白されてるんだ。樹くん。)



そう思ったらふと私の中からリズムが消え体が止まった。