「さくら、俺に捕まって? いいか?俺と一緒にゆっくり呼吸して? スーっハーっスーっハーっ。 そうそう。いいぞ!その調子」 樹くんの目を見て一緒に呼吸を続ける。 過呼吸なんてなった事なかったから余計に焦ってしまい樹くんの手を両手で握りしめた。 何度も樹くんが声をかけて息を吸って吐いてと繰り返し、私の頬に流れる涙をそっと拭いながら撫でてくれる手つきに徐々に呼吸が安定し始めた。 「大丈夫だ、さくら。」 「うん、ありがとう」