「ほら、変なこと言ってるから」 咄嗟に支えてくれたおかけで、樹くんに抱き着く様に腕を掴んでしまった。 「ご、ごめん。ありがとう」 「・・・」 腰に回された腕が離れる事はなかった。 弟みたいに思っていた彼の腕の中はガッチリ逞しくて、私の胸の中はドキドキ忙しい。 それなりに彼氏はいたけど、こんなヒロインみたいな扱いされたことなかったから恥ずかしくて駅に着くまでひたすら下を向いていた。 「降りるよ」 彼の暖かさがなくなった腰回り。 「ありがとう」