教室を1番に出てきたにも関わらず、購買にはもうたくさんの生徒が群れを成してる。


ザッと見回してみるもまだ弟の姿はない。



とりあえず購買の列に並んでおこう。




「奢ってくれんの?」

「うわ、ビックリした!
奢ってあげるからカフェラテ買ってきて」

「はいはい」



そう言って飲み物売場の列に並びだした弟。

その存在に何故か安心している自分がいた。









お目当ての物を買って窓際で待っていたら




「はい、カフェラテ。
ホットでしょ?」

「うん、よくわかったね。ありがとう。
はい、ストロベリードーナツボーイ」

「ハハッ、うざっ」



可愛い弟が買ってくれた甘いカフェラテを一口飲むとホッと息が落ちた。