声を出すリハビリは順調に進んでいた。
でもまだカスカスで何を言っているかはわからない。
食欲も戻り、入院時よりも少しふっくらして血色も良くなった。
「うん、これなら明後日退院でいいでしょう」
あと1週間入院の予定が急遽明後日退院になったからさくらは嬉しくてニコニコしながらバンザイをした。
「水神さんがよく頑張ったからだよ。ただ退院してからも月に一度は通院してね?声帯の状況をみたいからね。」
大きく頷きスケッチブックを取り出した。
[先生、私妊娠はしてませんでしたか?]
「うん、大丈夫。してなかった。ただ子宮頸管に傷が出来ていてそこからバイ菌が入っていたからきちんと処置をしたんだよ。だから今は普通の女性と何も変わらない。」
[将来ちゃんと子ども出来ますか?]
「もちろん。言ったろ?普通の女性と何も変わらないって。大丈夫だよ。きちんと子供を授かれる体をしているよ」
[良かった。少し不安だったんです。]
「他に不安な事はあるかい?」
[大丈夫です。ありがとうございます]
今度は先生が大きく頷いて部屋を出て行った。
