海桜〜いつまでも君と〜

1.始まり

ピピピピ、ピピピピ、カチ
……………………。
…………。
「……ん」
ゆっくり目を開けて、ベットから起き上がり
リビングに向かって歩き出した。
冷蔵を開けて驚いた。
「そーいえば、なんも入ってないんだった…」
昨日、疲れて買い物行ってなかったんだっけ。
「まあ、いっか。いってきまーす。」

今から新しい高校生生活が始まる。
その高校の名は“桜坂高校”
そこはここら辺では有名な不良校だ。
行くかぁー。
っとその前に自己紹介忘れてた(笑)
私の名前は“山崎 凜”
高校2年生。
しかし、ただの高校生ではない。
…実は………“海桜”という全国No.1の暴走族の
7代目総長である。
その中でも歴代最強といわれる“龍蝶”なのだ。
ちなみに、総長(龍蝶)が女ということは海桜の
奴らしか知らない。

ということで、自己紹介続けるねー。
背丈は平均より低い方だ、髪は銀色で胸ぐらい
目の色は水色。
髪も目ももともとからだよ!
顔は普通かな?(自覚ないだけで、超美人。)

じゃあ、いこーかな!
学校到着ー!まずは、理事長室だな。
「…理事長室どこあるの?」
キョロキョロ
ん?ん?なにこの視線、しかも男ばっか。
「…おい」
ん?気のせいかな?なんか聞こえたような…
「おい、お前だ…」
声のする方に振り向くと、そこには金髪の男が
立っていた。
「なんですか?」
すると、金髪が固まった。
どーしたんだろ…
そー思ってると金髪が口を開いた。
「こんな所でなにしてる。」
は?用事があるからいるに決まってんだろーが
おっと、つい口調が。まあ、いつも男口調だか
ら仕方ない!口に出さなかっただけマシだね。
「おい、聞いてんのか?」
あ、忘れてた。
「理事長室探してるんですけど?」
金髪は驚いているのか口を開けたまま固まって
しまった。
その姿がまぬけで小さくてクスクスと笑って
しまった。すると、金髪が自分の世界から戻っ
てきた。
「…なんだこいつ…」
失礼な奴だな!てか、相手してる場合じゃない
んだった。
「あのー、理事長室どこですか?」
と金髪の顔をのぞき聞いた。
すると、顔を赤くしてきた道とは逆の方を指さ
した。なんで赤いのかな、?
まあ、そんなことは置いといて私は礼をいい
先を急ぐことにした。

仁said

「なんだったんだ…」
あの女、始めてみる顔だ。
しかも、小柄で目は透き通るよう水色で、髪は
綺麗な銀色。一見派手だが、釘付けになる。
女なんか、どいつも地位と顔目当て。
だが、その女は“可愛い”と思えた。
背が低いから、こちらを見るとき上目遣いに
なる。不意だ、だから顔が赤くなったんだ。
一応、みんなにあの女のこと伝えとくか。
ここにいる以上危ねぇからな。

end