ある晴れた土曜日。





休みだというのに、うちの生徒の一人が問題を起こしたという連絡が学年主任から来た。





「申し訳ないですが、至急、星野先生と向かってください」






うちの学校では、生徒と外で会う時は女の教師と一緒でなければいけないという決まりがあるのだ。





星野先生に連絡すると、話は聞いているから迎えに来て欲しいと言う事だったので、途中、星野先生の家の前まで迎えに行き、現場まで一緒に行った。






行き先は都市部だったので駐車場を探すのに手惑い、少し遠い所しか見つけられなかった。





どうにか急いで現場に向かい、問題を片付けて駐車場へと星野先生と歩いていた。






『休みの日に自分の生徒とは関係ない事に付き合わされてるっていうのにこの人、何でこんなに楽しそうなんだ?』







星野先生はニコニコしながら、ずっと話している。







もう少しで駐車場と言う所で、名前を呼ばれ見てみると、そこには松井先生と絢がいた。






星野先生は相変わらず、ニコニコして松井先生に話しかけに行った。






絢がいつもより大人びて見える。






初めて見る私服姿のせいだろう。






少し胸元が開き、とても短い丈のパンツは長い足が見えている。






こんな所で、松井先生と何をしているんだ。






疑問をそのまま絢にぶつけた。






絢がこちらを見ない。







イラつく。






「お母さんからの頼まれごとをそんな格好で松井先生としているのか?」






感情が如実に現れた言い方だ。






すると、絢はこちらをギッと見ると絢にしては珍しく大きな声で





「いえ!松井先生とは、偶然今会ったばかりです!」





と言った。





その声に面食らってしまった。





気がつくと、絢は早足で去っていった。





星野先生が絢の方を見ながらクスクスと笑っている。





その笑い声が耳障りだった。