宏がスカウトされてから、一緒にいる時間はほとんど無くなった。嬉しいはずなのに、なんだか寂しい。でも、応援するって、私が1番のファンでいるって決めたから、私も頑張ろう。

〖華島さん、ちょっといい?〗

「どうしたの?」

〖あんまり宏君の周りうろちょろしないでくれる?はっきり言って、宏君の迷惑。邪魔なの〗

「えっでも、宏は、幼なじみだし、家が隣なだけだよ」

そう…宏は、だたの友達で幼なじみ。だたそれだけ 、それ以上でもそれ以下でもない。

〖へぇーじゃあ宏君は、沙也加が貰っていいよね?〗

「えっ、でも芸能人と恋愛ってスキャンダルになるんじゃ、、、」

〖うるさいわね。愛があればそんなものどうだっていいのよ。それに、宏君は、私の為に芸能界に入ったんだから〗

「それは違うよ。宏は昔から、芸能界に入るのが夢だったんだから。決して、立花さんの為じゃないよ」

彼女のために入ったんじゃない。これだけは断言できた。

〖はぁ?あんた生意気。何様よ。まぁ、覚悟してなさい。〗

その時の私は、あまり深く考えていなかった。どうせ、明日には忘れてるだろうと。でも、その考えが甘かった。