「私の誕生日なんだから
 私の事、バカにするの禁止!」


「ごめんごめん、美羽の反応可愛かったから♡」


お腹を抱えて笑う類を横目で睨む



「機嫌直してよ、可愛い顔が台無しじゃん?
 今日は、何でもお姫様の言う事聞きますから♡」


類はそう言って
私に向かって、片方の手を差し出す



……お、お姫様!?//


もう!

調子いいんだから!!///



差し出された手に、そっと自分の手を置く



類は
優しく微笑んで
重なり合っただけの二つの手を恋人繋ぎへと変える



「行こっか♪」


優しく微笑んだままの類に向かって
「うん!」と答える私





類に手を引っ張られながら家を出て
どこに行くか行き先を伝えられないまま
類に着いていく