あまりのショックで頭が真っ白になって
その場にぼーっと立って
二人を見つめる事しかできなくなる私
「麻倉(あさくら)さん、これ何の真似っすか?」
しーんと静まり返っているのと
扉が開いているおかげで
かすかだけど声は聞こえる
沈黙の中、先に口を開いた類
「……」
「こんな事したって、俺の気持ちは変わらないっすよ?」
「……分かってる」
「大事な話があるって言うから、家入れたんすけど?」
「……」
「……何も用がないなら、早く帰って下さいよ」
「……」
状況が飲み込めないでいる私
すると、類の上にまたがっている女の人が
いきなり類に抱きついた
!!!!?
「……でも、諦めきれないの……っ!」
その女の人はそう言うと
さっきよりも強く類の事を抱きしめたように見えた
「類くんの事、大好きなの……っ
私じゃ……ダメなの!?」
こんなの……見てられない……
あれだけキレイな女の人に
近距離で、しかも泣きながら
あんな事言われたら
女の私でも、心揺らいじゃうよ……
