「新川さん、聞いてもいい〜?」


「新川さ〜ん!」



それぞれの係で集まって
真剣に話し合うみんなを見ていると
あちらこちらから私の事を呼ぶ声が――



考えた事を提案してくれたり
分からない事を色々相談してくれたり
みんな自分達のカフェを成功させる為に
真剣になってくれてるんだな〜って
すごく嬉しくなった






……ん?


みんな真剣になって考えてくれている中
一人だけ、やる気なさそうに机に肘をついて
ぼーっとしている人が――




「柳瀬類さーん、真剣に考えてる〜‎( ꐦ^ᴗ^)??」



私は怒りの笑みを浮かべながら類の所へ――




「るいるい人見知りだからこれだけ女子いたら
 話せないんだよ、な♪」


「……その呼び方やめろって」