とりあえず屋台を抜けたところの、広場みたいなところで2人を待ってみる。
周りを見渡す限り、2人の姿はない。
あ〜…、もう花火始まっちゃうよ〜…。
「あの」
背後から肩を軽く叩かれ、声をかけられる。
「…え?」
振り向くと、そこには見知らぬ男性が立っていた。
サラサラの黒髪が似合う白肌の、爽やかな人。
「これ」
そう言って差し出したのは、私の携帯。
…バァンッ!!!!!
その瞬間、花火が上がる。
始まってしまった。
「私の携帯…。何で…?」
「何?」
花火で声が聞こえず、自然と近くなる距離。
「何回も電話鳴ってたけど、俺は出てないので早く連絡した方が」
私の耳元でそう言うと、その人はそそくさとどっかに行ってしまった。
何で私の携帯って分かってたんだ?
全く知らない人なのに。
ちょっと怖い気もするけど、でも見つかってよかった…。
