12月10日



花火大会当日。


「え、私は着なくていいよー!」

「いいから!あゆみも着るの!」

ただの付き添いの私まで、浴衣を着ろとかすみに言われていた。


「もしかしたら花火大会でいい男ゲットするかもでしょ!?油断は禁物!いつ出逢うかわかんないんだから!」


しぶしぶ、というより無理やり浴衣を着せられ、されるがまま用意をする。

ショートヘアのかすみは、自分には髪飾りを1つつけて終わりのくせに、私の髪のセットをしようとしてくる。


「何で私がこんなバチバチに決めて行くのよ!」

「いいのか!?未来の彼氏が待ってるぞ!?」

もう、かすみとゆうまの浴衣デートのはずが、私の方が着飾ってヤバい奴じゃんか。


「さぁ〜て!完成!見てみて!!」


そう言いながら鏡の前に連れていかれる。


「…えっ…」

そこには、別人かのような私がいた。