花火大会当日。
「え、私は着なくていいよー!」
「いいから!あゆみも着るの!」
ただの付き添いの私まで、浴衣を着ろとかすみに言われていた。
「もしかしたら花火大会でいい男ゲットするかもでしょ!?油断は禁物!いつ出逢うかわかんないんだから!」
しぶしぶ、というより無理やり浴衣を着せられ、されるがまま用意をする。
ショートヘアのかすみは、自分には髪飾りを1つつけて終わりのくせに、私の髪のセットをしようとしてくる。
「何で私がこんなバチバチに決めて行くのよ!」
「いいのか!?未来の彼氏が待ってるぞ!?」
もう、かすみとゆうまの浴衣デートのはずが、私の方が着飾ってヤバい奴じゃんか。
「さぁ〜て!完成!見てみて!!」
そう言いながら鏡の前に連れていかれる。
「…えっ…」
そこには、別人かのような私がいた。
