記憶ゲーム

☆☆☆

その後のことはほとんどうろ覚えだった。


とにかく運転して病院まで行って、アキナの病室へ向かった。


そこにはすでに妻がいたことを覚えている。


それから東山小学校の先生もだ。


若い女性教師は真っ青になっていて、何度も私に頭を下げてきた。


確か飯田という教師でアキナの担任だったが、私は挨拶もせずに彼女を押しのけた。


そしてベッドの上のアキナと対面したんだ……。


まるで眠っているようだった。


いつもより少しだけ白い両頬を手で包み込むと、まだぬくもりは残っていた。


ただ息をしていない。


それだけのことだった。


これで死んだなんて言われても到底納得できなかった。


だってこんなに綺麗じゃないか。


どこかぶつけたりはしているかもしれないけれど、苦しそうな顔もしていない。


いつか目覚める。


必ず目覚める。


そう思っている間に、気がつけば私は葬儀場に立っていた。