記憶ゲーム

「え……」


予想外の言葉に僕は瞬きを繰り返す。


てっきり、お前のせいで巻き込まれたんだろうが! と、怒られると思っていた。


しかし、啓治はそんなそぶりは少しも見せなかった。


「お前がもういいって言うなら、俺は1人でもあいつの化けの皮をはがす」


「で、でも。危険だよ?」


「そんなのわかりきったことだろ」


啓治はそう言うと、腕を組んで僕を見下ろした。


「俺はそこまで弱い男じゃねぇ!」


そして、教室中に響く声でそう叫んだのだった。