規制アプリ

あたしは視線をずらして最前列、中央に座っている田中先生へ視線を向けた。


写真の中の先生と視線がぶつかった瞬間、胸が暖かくなるのを感じる。


先生の頭付近をそっと指先でなぞるようにしてなでる。


愛しい気持ちがこみ上げてきて、あわててそれを振り払った。


「なに考えてんの」


呟いて写真を裏返しにして机に置いた。


あたしは復讐のためにこの学校へ来たんだ。


恋愛にかまけるためじゃない。


ブンブンと左右に首をフリ、制服を眺めおろした。


いつまでもこの制服を着ているから悪いんだ。


自分にそう言い聞かせて、あたしはすぐに着替えを始めたのだった。