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それからも蕾の様子は挙動不審だった。
何度も机の中やカバンに手を伸ばし、途中で引っ込めることを繰り返している。
きっと、手鏡を取りだそうとしているのだろう。
だけど取り出すことができなくて、途中で引っ込めているのだ。
「ちょっと蕾、人の話聞いてる?」
休憩時間になると樹里の不満そうな声が聞こえてきた。
蕾の顔色は悪く、ずっとソワソワと落ち着かない様子で樹里との会話も上の空だ。
そんな蕾の態度に樹里は不機嫌になりつつあった。
「う、うん」
蕾はうなづくものの、やはり会話を受け流して聞いているように見える。
「もう、なんなの蕾。そんなにあたしの話がおもしろくない!?」
ついに怒鳴りだしてしまう樹里。
クラスメートたちの視線がいっせいに樹里と蕾へ向かう。
しかし、蕾はそんなことも気にならない様子で、突然立ち上がった。
「ごめん、ちょっとトイレ」
短く言って逃げるように教室を出て行く。
あたしは慌ててその後を追いかけたのだった。
それからも蕾の様子は挙動不審だった。
何度も机の中やカバンに手を伸ばし、途中で引っ込めることを繰り返している。
きっと、手鏡を取りだそうとしているのだろう。
だけど取り出すことができなくて、途中で引っ込めているのだ。
「ちょっと蕾、人の話聞いてる?」
休憩時間になると樹里の不満そうな声が聞こえてきた。
蕾の顔色は悪く、ずっとソワソワと落ち着かない様子で樹里との会話も上の空だ。
そんな蕾の態度に樹里は不機嫌になりつつあった。
「う、うん」
蕾はうなづくものの、やはり会話を受け流して聞いているように見える。
「もう、なんなの蕾。そんなにあたしの話がおもしろくない!?」
ついに怒鳴りだしてしまう樹里。
クラスメートたちの視線がいっせいに樹里と蕾へ向かう。
しかし、蕾はそんなことも気にならない様子で、突然立ち上がった。
「ごめん、ちょっとトイレ」
短く言って逃げるように教室を出て行く。
あたしは慌ててその後を追いかけたのだった。



