規制アプリ

「なにそれ? なんの冗談?」


「冗談じゃないってば! 誰かとめて!!」


蕾は必死でクラスメートたちに手を伸ばす。


しかし、クラスメートたちは蕾の言葉を信用しておらず、みんなクスクスと笑っているばかりだ。


「とにかく座りなよ」


あたしは蕾の席の椅子を引いて、そう言った。


蕾は椅子に座ろうとするのだが、すぐに立ち上がって踊りだす。


「本当に、もうやめてよ」


蕾の動きがおかしくて、目に涙が滲んできてしまった。


まさかここまで落ち着きがなくなるとは思っていなかった。


想像以上の効果だ。


「あたしだって……止まりたいのに!」


ついに蕾が泣き始めた。


ボロボロと涙を流しながら踊り続ける。


「お願い亜里沙あたしを止めて」


「そう言われても……」


あたしは笑いが止まらず、ろくに返事もできない。