規制アプリ

☆☆☆

翌日の朝。


あたしはスマホを握り締めてベッドの上に座っていた。


画面にはすでに蕾の写真が用意されていて、あとはアプリ内に規制する内容と時間を記入するだけだった。


「次はなにをしようかなぁ」


全員同じようなことじゃつまらない。


蕾にはもう少しインパクトのあることをしてもらいたいと思っていた。


先生みたいに人知れず死んでしまうのはあまりにつまらないし。


「そうだ。蕾からは落ち着きを排除させてもらおう」


呟き、規制アプリに記入する。


本来なら動き回ることを規制するほうが正しい使い方かもしれない。


だけど、今度は落ち着いていることを規制するのだ。


真逆の規制をかけることができるこのアプリは本当に面白いと感じる。


期間は今日から一週間。


落ち着くことができない蕾はどうなってしまうんだろう?


考えると自然と頬が緩んでくる。


これは見ものかもしれない。


あたしは早々に学校へ行く準備を始めたのだった。