教室には俺と水瀬が残される
2人きりになると急によそよそしくなるのはいつもの事だ
「が、頑張ろうね!光井君!」
「お、おう!」
いつでもぎこちなかった
前に一緒にダフニーランドに行ったというのにまだこんなに緊張するのはなんなんだろうな
にしても……水瀬が俺ならハグとか大丈夫ってどういうことだろう…
なぜかそこに意識してしまう
「み、光井君」
「………ん?」
またどこかよそよそしい水瀬が俺の名前を呼んで
「ハグの練習しない?」
【ドキッ!】
な、何言ってんだ……
俺はひまわりへの思いがまとまったばっかなのにまた水瀬にドキドキしてしまう
……これをひまわりが見たらどう思う
「……ごめん、水瀬
本番までは無しにしないか?」
「……え?」
俺は断った
水瀬に夏祭りに誘われた時も俺はちゃんと断っている
「うん、わかった」
水瀬は悲しげな表情を浮かべながらも口は笑っていた
……ごめん
「どんどん遠くに行っちゃうね」
水瀬が俺を見つめて言った
「どういうこと?」
「………ううん、なんでもない」
そう言って水瀬は教室を出る
「じゃあ、また夏休み明けたらね」
水瀬が手を上げて俺に言う
「……うん」
それに対して俺は少ない返事で返した
冷たくしてる訳じゃない
何を言ったらいいかわからないだけだ
俺は今まで水瀬が好きだと思っていたけど
やっぱりひまわりの方が大事だった
今までずっと迷っていた俺の素直な気持ちは



