風になびく君の髪








俺と水瀬は湯山にずんずんと近づく


風馬
「おい湯山?わかるよな?
俺と水瀬はひまわりと違って目立ちたくはないんだ」


雛
「ま、まあまあ、わかるけどさ〜」


遥香
「雛さんの作った作品を汚すようなことは私も出来ないかな
あははははは(棒読み笑い)」


雛
「うん、わかったって、あたしの意見も聞いてくれ」


湯山は両手を合わせて俺らに頭を下げる


雛
「あたしこう見えても言いたいこととか言えないタイプでさ
2人が重要な役なら大事なことも言いやすいし
何よりいい物語になりそうだからさ」



そう言う湯山は少し真剣な眼差しだった


でもな……

風馬
「湯山、冷静に考えてみろ、
抱きしめる!キスをする!
これを俺と水瀬にやらせるのか!?」


そう、このラブシーンはとてもじゃないけど無理だ!


雛
「ああーこれはしてるフリでいいよ
距離が近くなるのが嫌なら無しでもいいし
あくまで仮だから」


まあそうだよな


なんせ水瀬と俺が抱きしめ合って


キ、キスなんて!!


「キスは無理」


「………」


水瀬がそっと呟いた一言だった






そ、そりゃ無理だろうよ!


水瀬の反応は正しい!


俺だって水瀬に申し訳ないしな!


雛
「うん、わかってるよ
その辺は任せて」


遥香
「………でも、ハグとかは……私はいいよ」



風馬
「…………!?」



遥香
「光井君ならいいよ」



【ドキュンッ!!!】


俺は水瀬の言葉に胸を撃たれる


破壊力のあるその言葉に俺は動揺を隠しきれなかった


雛
「遥香は相変わらず大胆だねー」


遥香
「ち、違うよ??私は雛さんの書いた作品を汚すようなことはしなくないと思ってる反面協力したいと思って出来る限りのことはしたいなと思ってほら光井君が良ければって思って出来る限り協力したいと思って〜」


雛
「スーパー早口動揺タイムだなこりゃ…」


俺もスーパー動揺タイムを体をブルブル震わせて表している


遥香
「光井君は……いい?」


【ズキューン!!!】


また俺は水瀬に胸を撃たれる


し、死ぬぞそろそろ!


「もちろんです」


俺はガッツポーズを見せた


水瀬もそう言ってくれるんだし


断るのも失礼だろう!


だからこそ最高の文化祭にしようじゃないか!


「よし、じゃあ決まりー!
あたしこれから職員室寄って奥村先生にプロット見せてくるからさ
今日はこれで解散なー!
ありがとー!」



湯山はうきうきしながら教室を出た