俺は昇降口を出る
そこには
湯山と手島が居た
「よう、どうだった?」
湯山は手を上げて俺に聞く
湯山のしてくれたことは俺にとってはありがたかった
……けど収穫はゼロ
何も出来なかったのは本当に虚しい気持ちになる
「ふん!その様子だと何も出来なかったみたいね」
手島はいつも通り俺に罵声を浴びさせる
色々考えてくれてのこのやり方だったんだろうな
俺は今まで俺とひまわりが揉めているのは2人だけの問題じゃないと思っていた
もちろんそれはみんなに支えて欲しいからそう言ってるわけじゃない
けどひまわりが言ってるのは俺の気持ちが知りたい
俺の気持ちってなんなんだ………
ひまわりの言葉を引きずりながらも家に帰る
足取りは重い
ひまわりの涙も頭から離れない
せっかく話せたのに結果は散々だった
色んな後悔が交えた中で
俺ん家ではこんな話題になる
「ただいまー」
家に帰ると
「よー!風馬!」
久しぶりにこの時間から父さんが居た
「ただいま」
父さんは何やら雑誌を読んでいる
俺はチラッと見てみる
……ほう、なんか良さそうだな
メイク道具やヘアケア商品が書かれている雑誌だった
後で父さんの部屋からこっそり持ち出そう
しばらくすると
「ただいまー」
雪乃も帰ってきた
「雪乃ー!髪切るか!?」
父さんが雪乃に会うといつもこうだ
「二度と私の髪に触らないで!
母さんが切ってくれるからいいっていつも言ってるでしょ?」
雪乃は1回父さんにめっちゃ短くされて以来
雪乃の髪は母さんが切っている
「はっはっはっはー!
なんでも長くすればいいって問題じゃないぞ雪乃
見ろ!このモデルさんを!
短いのに小顔だろ?美しい横顔のフォルムと最高だ!」
「うるさいなーそんなの知らないってばー」
「はっはっはっはー!!
昔は短くても嫌がらなかったのになー」
「そのおかげで長くしないと気が済まなくなったの!
昔の写真見てみなよ、こんなの男の子じゃん」
雪乃は俺と雪乃の小さい頃のアルバムを引っ張り出す



