このまま帰ろうとした時だった
「光井ー」
後ろから湯山の声がする
「ん?」
振り返って反応すると
「お前、奥村先生が呼んでたぞ?
なにやら話があるって、多目的室にいるらしい」
「は?何それ」
「殺される覚悟で行った方がいいかもな」
「お、俺なんかやったか?」
奥村先生から呼び出しなんて怖い以外の何者でもねえな!
せっかく水瀬が一緒に帰るって誘ってくれたけど
行かない方がよっぽど怖いからな
「ごめん、水瀬、俺行ってくるわ」
「う、うん、気をつけてね」
俺は恐怖に陥りながらも多目的室に行った
ところで職員室じゃなくてなんで多目的室なんだろ
その意図はわからないけど本当に俺を処刑するっていう意味では職員室じゃない方がいいとか?
まあそんなことはどうでもいい
俺は多目的室のドアを開けた
「…………」
「ふー…ま?」
多目的室を開けたらそこには
ひまわりが座っていた
ひまわりをいざ目の前にすると
【ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!】
俺の心臓が激しく暴れだした
な、なんでひまわりが……?
「ど、どうしたんだ?ひまわり」
動揺しながらも聞くと
「雛ちゃんが、奥村先生が文化祭についてアドバイス欲しいって言うから来たんだよ」
「……………」
なるほど…理解した
これを仕組んだのは湯山だ!!
あいつめ!!ひまわりとこんな形で鉢合わせるなら心の準備してからにしろよ!
「お、奥村先生来るかな?
俺も呼ばれたんだよ」
「そうなんだ」
「そうそう」
「……………」
か、会話が続かねえー!!
ひまわりといつも何話してたっけ!?
もうわかんねーぞ!!
「あのさ、ふーま」
【ドキッ!】
ひまわりに名前を呼ばれるだけでもドキッとしてしまう
「……ん?」
「雪乃、元気?」
「……雪乃?」
「……うん、最近会ってないから」
「元気だよ」
「そっか、よかった」
「………」



