雛
「いいと思うよ〜凛先輩の妹!」
湯山が二宮さんの肩に手をポンっと置く
美梨
「へ?」
雛
「好きな人に振り向いてもらうためにはまず好きってことを伝える!
素晴らしい事だと思う!!」
美梨
「あ、はい。うざいです」
雛
「そういうのもはっきり言うタイプなのね……」
……にしても少し雲行きが怪しい気がする
湯山以外の女子3人はどこか静かで
火山が噴火する前の静けさにも思えた
そして駅に着いて電車に乗る前のこと
しずく
「いい?光井、あんた調子に乗ってこの子に手出したりしたらぶっ飛ばすからね?」
俺は何故か手島に鬼の形相で睨まれながら注意されてる
風馬
「そんなことしねーよ」
雛
「あれ?凛先輩の家ってこっち方面じゃなかった?」
美梨
「いいんです、私は予定があるんで」
なんの予定だよ
俺はそんな疑問を持ちつつ電車に乗る
ひまわりも一緒に居るからまた変なことされたりはしないだろうけど
なんかこえーな
美梨
「あー風馬先輩!人が多いのでこのまましがみつきますね!」
風馬
「ち、近いんだよ!離れろ!」
ひまわり
「…………」
そして最寄り駅に着く
美梨
「私もここで降りまーす」
風馬
「お前、何の用だよ」
美梨
「内緒です」
ひまわり
「………………」
嫌な予感を感じながらも歩く
美梨
「ところでなんでこの先輩は着いてくるんですか?」
ひまわり
「つ、着いてきてないよ!美梨ちゃんの方こそ着いてきてるでしょ?」
美梨
「私は今日は風馬先輩のご家族に挨拶をしようと思って」
風馬
「お、お前なー!」
ひまわり
「なんでそんなにふーまのこと振り回すの?」
美梨
「迷惑ですか?」
二宮さんが切なそうな顔で俺に聞く
風馬
「う……」
そんな悲しい顔をされるとなんか妥協しないといけなくなるような……
もしかして俺は悲しい顔に弱いのか?



