風になびく君の髪






二宮さんにそう言われた時に



頭に思い浮かんだのは




『光井君』



水瀬




『ふーま!』



ひまわりだった



いやいやいや!!どうした俺の頭!


2人同時に思い浮かぶのはおかしいぞ!!


「いないよ」


俺は言葉を飲み込んで言う


「へぇーじゃあ私と付き合ってください」


「はあ!?」


「好きな人いないんですよね?
じゃあ私と付き合ってから私の事好きになってください」


「んなこと出来るわけねえだろ!!」


「大丈夫ですよ!」



ニコニコ笑顔の二宮さんは何を考えてるかわからなかった


な、なんなんだこの子……





「無理なもんは無理!」


「そうですか、風馬先輩が嫌がることはしたくないんでこれ以上は言いませんけど」



ああ、そうしてくれ


俺は色々と忙しいんだからさ


【ガバ……】


「………え?」



俺の体は少し冷えた温もりに包まれた


「これからは付き合わなくても好きになって貰えるようにしますね、風馬先輩」



「………」


俺は思わず固まる


すぐに離れた二宮さんはまた笑顔で手を振り



「じゃあ、また放課後会いましょうねー!」


「いや、来んなや!!」



………どえらい事になったぞ