風になびく君の髪







【バァン!!】


私の前の席から思い切り机を叩く音が聞こえる



なんだろう?


光井君の席だよね?


「食べて」


光井君の前に居たのはしずくさんだった


しずく…さん


「手島!?俺にチョコ!?」


「ち、違うわよ!前にアソミミ取ってくれたお礼よ!!
勘違いしないで!」


「あ、そうですか」


しずくさんが……光井君に?


光井君としずくさんは何となく仲悪いと思ってたけど


どういうわけかチョコを渡す仲になってる


………ダメだ私…


またモヤモヤしてる





お昼ご飯になってもモヤモヤは続く


しずく
「雛?ポッキーしか食べないの?」



「北谷と光井がポッキーゲームするまではねー」



陽気に答える雛さん


バレンタインってだけで緊張するのもおかしい


けど、今はそんな風に笑ってられないよ


ひまわり
「でもさーバレンタインって可哀想だよねー」



「あら、非モテには厳しいのなひまわり」


ひまわり
「違うよ、バレンタインって日が可哀想だねってことだよ」


バレンタインって日が?



「どういうこと?」


ひまわり
「だってさー男の子も女の子も変に身構えちゃうしさー
しょんぼりする人だっているわけじゃん
そんな責任背負わされてるバレンタインって日が可哀想だよね」



「あんたの思考回路どうなってんの?」


ひまわり
「でもね、こういう日だからこそ勇気出せたり
1歩前に進めるかもしれないからバレンタインってすごいよねー」



「未知の回答だわ」


…………