「あ、遥香ちゃん!」
ひまわりさんは私を見つけてすぐに駆けつける
「おはよー」
「おはよー、はい、これ作ってきたから食べて」
ひまわりさんは例のマカロンを私に渡す
「ありがとー」
私はマカロンを口に運ぶと
「……おいしー」
「ほんとにー!?やったー!」
ひまわりさんの作るお菓子はいつもおいしい
クッキーとか、ケーキとか何回も食べさせてもらったけど
このマカロンの味だけは、どこかで悔しさがあった
はあ、落ち込んではいられないよね
元気に挨拶して、さりげなく渡そう
「あたしとのポッキーゲームでチョコ1個ってことー!!」
「だからいらねーって言ってんだろー!!」
教室のドアを開けると光井君と雛さんがじゃれあっていた
その光景を見て私はまた不安になる
なんでみんなそんな簡単にチョコをあげれるの?
こんなに悩んでるのって私だけなのかな…
「お、おはよー!」
光井君はいつも通り挨拶をする
「…おはよー」
私はわざといつもより小さな声で光井君に挨拶した
そして席に着いてケータイを見て話しかけないでオーラを出す
何してんだろ私…
さっきからずっとシュミレーションしてたのに
ひまわりさんの作るマカロンで悔しくなって
雛さんの軽いノリに対する不器用な自分が嫌になって
勝手にイライラしちゃってる
ケータイを見てても音は聞こえてる
みんなそわそわしてるのが少しわかる
男の子も女の子も、誰にあげるか誰が貰うか
中学生の時は気にもしてなかった
気にしてなかったから今になって気づくんだよね
自分の弱さと、自信のなさに



