「…………」


ま、まあ今日初めて会った人の妹なんて距離は遠すぎるに決まってるよな


だからこの沈黙は別にいいだろう


気まずいとかそういうのではなくまだお互いを知らないからこそこの沈黙!


むしろもう二度と会うことはないんだからこれでいい!



「ばあ」


「!!!」


凛先輩の妹は俺に顔を近づけて来た


「な、何!?」


「にひひひひ!!びっくりしました?」


「そ、そりゃ顔が近くにあったらね」


俺は慌てて顔の表情を整える


確か中3って言ってたよな?


年下ならまだ雪乃と話してる感覚になれるからいいか


すると



「髪型すごくかっこいい」


「……え」


俺はそれを言われた時


初めて初対面から心が開いた気がした


「そ、そう思う?」


「はい、とても」


嬉しい


なんだこの胸の高鳴りは……


凛先輩の妹はニコッと笑い


「好きになりました」


「………はい!?」


とんでもないことを言ってきた