風になびく君の髪







その日私は学校から帰って


「お母さん、ごめんなさい
私、転校辞めてもいい?」


わがままなのはわかってる


もう今日には家も引っ越すことになってるから


絶対無理だとわかってる


「無理に決まってるでしょ?」


案の定お母さんは言う


わかってたことだから


でもこのドキドキはもしかしたら


もう叶うことのない恋だったのかもしれない


彼との出会いは黄色のチューリップの咲いた中庭だから



黄色のチューリップの花言葉は




『"望みのない恋"』





元々私と彼はそういう運命だったのかもしれない