風になびく君の髪






私が話したことについて雛ちゃんは空を見上げて


「光井のどこが好きなの?」


と聞いてきた


「ふーまの?」


「うん、いいやつだとは思うけどどこが好きなのかなーって」


「んーそうだなー」


私は考えたこともなかったことを考える


そういえばどこが好きなんだろ?


ふーまの好きな所を頭の中で並べてみた


「昔からね、ふーまのこと"憧れ"てたの」


「……憧れ?」


私が言ったことに対して雛ちゃんは頭を傾げる


「そう、ふーまの家族ってご両親とも美容師さんなんだけどね
親がやってる仕事に興味持って今も好きで居られるのすごいなーって思ってるの
本当に小学生の頃から髪の毛のこと色々調べてて
私の髪でセットしたりいいトリートメント教えてくれたりしてさ」


「んまーあいつの髪ヲタク加減はすごいからね」


「そうでしょ?すごいよね!
そうやって好きなことに真っ直ぐになれる人ってなかなかいないし、そういう人を見てると応援したくなるんだよね
でも私は好きなこととか特にないし親がやってる仕事も…"嫌い"だからさ」


「そうだったの?」


「うん、親は好きだけどね」


私の両親が毎日忙しいのは仕事のせいだって思ってる


だから親の仕事はどうしても好きになれないんだよね