そして次の日
その次の日も彼女は来なかった
噂によると隣のクラスから一人転校してしまった生徒がいるらしい
恐らくそれがあの綺麗な髪の彼女だ
そんなのって……
それでもあいつはお構い無しだった
「ふーまー!帰るよー!」
「………」
あの時ひまわりが邪魔をしてこなかったら
俺はあの子と話せたかもしれないのに
何も知らずになんて呑気なやつなんだ……
「お前もう1人で帰れよ!うぜーな!」
強く当たってしまったことは申し訳ない
でもあの時……お前が話しかけてこなければ…
「……ごめんね、帰るね」
「……あ」
ひまわりは悲しそうな顔を浮かべて帰ってしまう
それ以来もうこんな強く当たったりはしてないけど
ちょっと可哀想なことをしたなと反省してる
それにしても
いまだに花瓶を落とした生徒が誰だったのか
彼女の髪をびしょびしょにしたのは誰なのかはわからない
だけど俺のこの気持ちはどこで処理をしたらいいのかわからなかった