………て!!俺はこんなことしてる場合じゃなかった!!


抱きついてしまった彼女からとっさに離れる



「ごごご、ごめんなさい!
あ、あの!」


「………」


やはり髪がびしょびしょに濡れている


何があったんだろ?



「け、怪我は??」


俺がそう聞くと彼女は濡れた髪を耳にかけて


「……大丈夫」


と答えて歩いて行ってしまった


彼女の顔はどこか悲しそうな顔をしている


どうする…追いかける?


いや、また明日にしよう



また明日ここで待ってればきっと来てくれる