北谷
「水瀬さん」


遥香
「…ん?」


北谷
「……僕の好きな人はね」


遥香
「………」


北谷
「戸塚さんなんだよね」


遥香
「……え?」


北谷が遥香にそう告げると


遥香は目を大きくさせて驚いている様子



遥香
「ひまわりさん……?」


北谷
「うん」


遥香は次第にパーッと笑顔になり


遥香
「すごい…素敵!」


遥香がそう言うと北谷も少し安心したような笑みを浮かべた




遥香
「でもいつから?」


遥香が興味津々に聞くと


北谷も答える



北谷
「中学の頃にね、やっぱり戸塚さんは学年の中でも目立つ存在だったんだよね」


遥香
「すごいね、さすがひまわりさん」


北谷
「うん、そこで1番印象的だったのが文化祭の時
多分水瀬さんはもうその時引っ越しちゃったかもしれないけど
その時の戸塚さんはクラスのみんなでやったスイーツ喫茶でイキイキしててさ
本当にその名の通りひまわりみたいに
誰よりも目立ってて笑顔で接してて本当に素敵な人だと思ったんだ」


遥香
「……本当にすごいよねひまわりさん」


北谷
「うん」


遥香
「私は北谷君を応援するね!
絶対にうまくいってほしいから!」


北谷
「ありがとう」


2人の間に謎の絆が生まれる


北谷の好きな人を知った遥香だったが



遥香の思いはどこの誰に向いているのか


その答えはまだ少し先の話だった