去って行く奥村の背中を眺める2人はまた歩き始める



北谷
「は、はは!恋バナなんてね!
そんなことで気が紛れるわけないじゃんね!」


そう言って誤魔化す北谷だったが


遥香
「き、北谷くん!」


北谷
「はい!?」


遥香が突然呼ぶといつも通り北谷はビビる



遥香
「す、好きな人とか居るの?」


北谷
「ええーー!!!」


遥香の言葉に恐ろしく動揺する北谷


北谷
「なななななななな何言ってんの!
急に何言ってんの!!」


遥香
「だ、だって先生が恋バナしろって言うから」


北谷
「君は素直過ぎるよ!!」


北谷は真剣に訴えた


遥香
「ご、ごめんね?」


北谷
「いいよ、まさかこんなこと聞かれると思ってなかったからびっくりしただけ」



北谷はそっと胸を撫で下ろすが


北谷
(好きな人か……)


北谷は遠くの方を見つめた


北谷
(僕の好きな人……)


北谷の視線の先には



先に登って行ったがまだかろうじて姿は見える


みんなとじゃれ合うひまわりが映る