もうひとつのILoveYou

「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あははは
アッー‘`,、‘`,、’`,
なーにそれアハハハハ」

「(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…
そんな笑うかー‼」

「あの後そんなオモロかった
とはね‼」

「えっ・・・‼あの後?
成美大学別だし・・
来てないよね‼」

「じゃーん。SNS」
智繋がりで・・・

「あ‼智が上げてたのなになに?」
Σ( ̄ロ ̄lll)💦


ミクは慌てて勝成に電話した。

「ああ、いいじゃん。
友達に説明する手間はぶけて」


「😱えーあんな、お姫様抱っこ
じゃん。
しかもーワイン握ってっしー
拡散したらどうすんの?」

昨日はこうだ。


「おっ美人」

「ウワッすげー可愛い‼」
女の子に聞こえないように、男達はザワザワ。

一際目を引く女性は・・・

๑⊙д⊙๑ミク‼
いっもより可愛いーキレイ♡

目の前の女の子にテンション
下がるw子供に見える

男達はチラチラ
しかしミクの様子がおかしい?
揺れてない?
そしてミクは遂に隣の女性に
寄りかかり潰れた。

「アッ‼ やべーえ‼」
ガタン
俺はミクの元に走りよりミクを抱えあげた。

そんな動画をあの時いた野郎達が
面白可笑しく配信してる‼
もう報告しなくても拓哉も龍成も
知っているだろう。


それから半月幸せは幸せだけど
勝成はミクの待っている言葉をくれない。

一緒に住もう・・・無い‼
結婚しょう・・・無い‼
籍入れよう・・・無い‼
親に挨拶・・・無い‼
子供産んでくれ・・・無━━い‼

たまに連絡して、ご飯行こ。
繁忙期に入り、会えない今日この頃

焦りすぎか?
まだ付き合って半月だし。

勝成は私の気持ち良く分かってる
はずなのに・・・
歳上だし、早く子供ほしいの・・・
彼は、“分かってるって“と返すだけ‼
待ってたら何時の事やら・・・

あれから2日なんの連絡も無い。
成美がꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはははと
笑い飛ばすように焦りすぎか?


今日は成美と夕食
駅前で待ち合わせる、実家の
不動産に勤める成美はインドア派と言いながら余り家にいない。

「おーい‼」

向こうからブンブンと手を振る
成美はセミロングヘアーのユルファロール、桜ブラウンの髪に水色のブラウス、黒のパンツ姿が目を引く。

ミクもジーンズに黒のセーター
女の子同士の居酒屋女子会は
気負わず、楽しい。

成美は、柔らかい笑いを浮かべな
がら結構キツめの毒舌家


スパスパと切れ味のキツいモノ
を言うから、成美は結構敵が多いのかも知れない。


「 ≧∀≦キャハハキャハハ
焦り過ぎ、私なんか1回も
嫁に行ってないのに﹏

ミク二回も行く気
マンマンじゃーん。」

「ん﹏成美聞いてた?
嫁に行きたいだけじゃなくて
こ.ど.も・・が欲しいのよ。」

「え‼😱子供‼ 子供目当て(⊙⊙)‼
DNA目当て‼」

「いやいやいや、目当てっちゃ
そうかもだけど・・・」

「ŧ‹”ŧ‹”(´⊙ч⊙`)ŧ‹”ŧ‹”
成程子供はひとりじゃない
出来ないもんねー!」

「いやいやいや、誤解しないで
好きな人の子供が・・・好きな・・」
その時フッと拓哉の顔が浮かんだ。

ブンブン違う‼
「(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹"どした?
元旦那の事思い出したん?」

成美は焼き鳥に噛みつきながら
的を得てくる!

((̵̵́ ̆͒͟˚̩̭ ̆͒)̵̵̀) ゲェッ「ま、まさか」

「ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”違うよ💦。ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”」
ししゃもの唐揚げをガブっと
食べながらミクも答える。



「じゃ彼氏の子供でいいじゃん。」
成美はニヤニヤ

「それが出来たら苦労しないさー」
イカ刺食べながらミクは顔を膨らませる。

「じゃあサー
穴開けたら!それか今日は大丈夫とか嘘付いて排卵日を狙っちゃうとか頭を使え‼
既成事実作っちゃえばトントンだ よ。」

∵ゞ(´ε`●) ブハッ!!
「それって、詐欺じゃね」

「彼はミクに惚れてるし
そう言う事してるんなら
別にいいんじゃー」

ナーンて本気とも冗談とも取れる
成美の発言を、フームと考える
ミクがいた。

「・・・一理あるかも?」

「デモ、アンタのカレシ
独占欲強めなのにねー
不思議っちゃー不思議よね?」

「そうだよー
拓哉みたく携帯持ってウロウロ
しないし、デートでトイレ行く時なんて、持っててー
って預けてくし・・・
浮気はなさそー」

突然成美はノンアルのジョッキを
《《ボン🍺》》
と置いてニヤニヤ
ノンアルを頼む成美に疑問を感じ
ていたがその理由が・・・。

《《ジャジャジャジャーン》》
「私龍成さんと結婚しマース‼」
「は?急に!」

「でも!おぉぉ!\(●°∀°●)/すげーどした
ー」

成美は左手をチラチラ揺らしながら

「ありがとー
ミクのお陰だよぉ!
ミクが龍成をフッてくれたから」

「違うなぁ!
彼から愛情は感じ無かったし
好きとも言われた事ないし、
ご飯も誘われ無かった もん。」

「えっ・・・そうなの?」
成美は勘違いしていたのだろう
不思議な顔をしていた。

「うん。でも成美にはコッチが
恥ずかしいくらい服従してて
ベタ惚れじゃん。

時間の問題と思ってたー
おめでと\(﹡ˆOˆ﹡)/スピード婚
じゃん。」

そう龍成と成美がデートしているのを目撃して成美は

「食事しただけ
ただ飲みに行っただけ。
友達、友達‼」

と言っていたけど龍成さんのデレデレぶりは、隠しようがなく気づかなかったのは成美だけだ。

優太も玲香もミクも、とうに気づいていた。

「そうそう私も潮時かなと思って
そしたらさー血筋よね。
龍成押せ押せで来て、もう子供作ってる、今度生理こなきゃ!デキてるよーモヒョヒョヒョヒョうっひゃっひゃっひゃw」


遂に成美も嫁入りかー
先越されたかー



煮え切らない勝成に決心させる
いい方法かも知れない!

成美に言われた事をリフレイン
穴開け作戦。

そんな腹黒い事を考えながら
約束していない勝成のマンション
へと向かう。

「今日は遅いのかな?」
と考えつつ・・・ん?
マンションの入口の公園に女の子がスタンバイ‼

一台の高級車がIN
ミクの大すきな黄色い〇び心のある車じゃ無かった。
青い高級車‼
暫く経つと勝成が姿を見せた。

「あ‼勝・・《《勝成〜❤》》」
とミクより、先に声をかけたのは
彼女だった。

「おーお‼ 加奈子じゃね?
どうした?」

「うふふ、会いに来たの!」

「あー、ごめんマンションには
オンナ入れねーようにしてる。」

「えーなんでなんでえー」

30過ぎのミクには、余ったらしい
猫ちゃんの様な声を出しながら
勝成に迫っている。


「ソーンなこと言えるかなぁ」

含みを持たせた加奈子の笑いに
違和感を感じたのは勝成だけじゃ無い。

「ん?お前俺を養えないって言ってただろ‼・・・もう連絡しないでーってな言ってたよなー‼」

ミクは気になりマンションの植木の下に身を隠す。
女の子はかなり興奮していて

「加奈子?どうした!」
嬉しそうに勝成を見上げる加奈子に勝成は加奈子の顔を見下ろしながら聞いた。

「デキてたの❤」

「ん?なにが?
俺達別れただろ‼ってか
付き合ってないよな?」

「やだぁ❤ちゃんとデートして、定期的にヤッてたでしょ❤
それは、
付き合ってる‼って言うのヨ‼」

「えっ((̵̵́ ̆͒͟˚̩̭ ̆͒)̵̵̀) ゲェッ
デキてたって、まさか・・・」

加奈子は顔を赤らめて
「うん❤勝成の・・あ.か.ちゃん❤」

えー😰
「こ、子供‼こ、子供children?」
勝成は目玉飛び出しそうな顔をして聞いて来た。

“やだあー“
「未だBABYだよん❤」

(:(((;゚Д゚)))うそぉぉ
ミクも小さく絶叫‼

彼女は勝成に飛びつき
「もう〜❤パパなんだから
ちゃんと働いてね。」

「ええ・・・ああ・・うん。
は?いや・・・
頭回らないんだけど今日は
帰ってくれないか?」

勝成は駐車場で頭を掻きむしり座り込んだ。

「ああ兎に角妊娠してるなら
体を冷やしたらダメだ‼」

勝成はそう言うと彼女の肩を抱き
二人マンションの上の階へと昇って行った。

┣“キ┣“キ┣¨‡┣¨‡
ミクの胸は落ち着かない。

今日まさにミクがやろうとした
既成事実の成り行きを見せつけられた。

早いもん勝ち‼って奴だ‼
やられたー‼\("▔□▔)/
持ってかれたー
娘ごときに先こさるたぁー
“鳶に油揚げさらわれた!“
のことわざ通り油断したー


エレベーターに乗る二人の姿が
目に焼き付いて離れない。

DNA持ってかれたー

『あの二人新婚夫婦に見えた‼』
私と勝成もそう見えてたか?
それとも姉弟に見えただろうか?

まさか親子は無いよね!
でも歳上に見えたのは間違い無い
・・・よね。

若さに差がある。

勝成も拓哉もイケメン‼
イケメンは女の子が放って置かないその気が無くても寄ってくる。

角砂糖に🐜が集るように、
そんな自分も🐜の一匹であった
ように、彼女を責められない。

彼女は彼の遺伝子を手に入れた
勝わけないワ。

アタックに次ぐアタック
若いフェロモン・・・
働き盛りの男にはたまらんのだろう。

あんなに好き好き言ってたくせに
拓哉もあれよあれよと若い花の
蜜に溺れていた。
勝成も然り

( ๑´࿀`๑)はぁー💨
私の人生こんなもんか
ハイスペック男子はモテるのが常識の上・・・イケメン・・・
しょうが無い。

嫁入り願望の無い成美が嫁入妊娠
妊娠願望の、強いミクが失恋💔



男運なーい( ̄ii ̄)ズルズル
ミクは頬をからっ風に撫でられながら🚏バス停にポッン。

何回も通り過ぎて行く🚌💨

鼻水も涙も一緒に溢れ・・・
気が付くとカピカピ
鼻がヒリヒリ目は腫れて

『私に子供は無理かなぁ』
絶望的になる。
結局最終迄泣いていた。

🚍💨を降りると突風が吹いた
さっきまでの泣きべそは嘘のよう。
諦めムード。

季節は冬クリスマスソングが響く
元気の無いミクの口に自然とクリスマスソングを歌わせる。

さすが神様の誕生日
悲しくても歌える・・・

ミクはコートの襟を立て歩き出した。

ヤッパリ少しは・・・
寂しい。

嘘つきは拓哉も勝成も同じ・・・か‼

いやいやいや、もしかして、もしかすると私が駄目なんじゃないかな?
男見る目がないんだよー


ミクはマンションにつくまで
その理由を考えた。

分からない(笑)