「潔、誰から?」





「あいつから」





「あいつ?あぁ、あいつか。よくかけて来れるよな、こんな時に」





「ホンマやな。何の用事か知らんけど、こんな朝っぱらからかけて来んなや、うっとーしぃ!」





「まぁ、朝っぱらから事務所に来られても困るけどな」





「確かにっ!」




“きよっさん”こと、潔と事務所に居た男の人が喋っていた。






当然のごとく、吉田は全く知る由もなく、後輩には10冊買えよと言っておきながら、本人は3冊しか買っていないMONDAYを枕元、リビング、腕の中に置いてスターなSleepingについた。