智ポンが出て行ったのを見届けてから枝津子ニャンは少し離れて後を歩いていた。






「枝津子ニャン!もっと近くに来いよ!」





男らしく、枝津子ニャンに手を差し延べる智ポン。






しかし…




「え…。いや…いいよ。後歩くわ」





枝津子ニャンはそう言って顔を伏せた。







そうか…。

俺に気を使ってるんか



そりゃそうやわな

こんな大物✨スター✨と歩いてたら目立つし…





ホンマに後少しだけ俺の人気、落ちてくれへんかな…




枝津子ニャンにまで気を使わすハメになるなんて…





神様は不公平だ…



俺が✨スター✨だからって試練を与えるなんて…






「ごめんよ…。俺のせいで…」





そう一言声をかけ、智ポンは先を歩き、枝津子ニャンの家へと向かった。