「あれ、漫才って言うの?」



「普通に話てるだけやん…」



「ボケも無けりゃ~、ツッコミも無いやん」



「何で、こいのりの話を出したのにバス停やねん」



「しかも、こいのりの説明長すぎるやろ…」



「それに頭が天井に付いてる奴なんて滅多に見~へんで」



「あのネタで漫才番組出る気なん?誰か止めたれよ」



「漫才の基本がなってないやん」



「そりゃ~、ライブにも出られへんわ」



「辞めたらえ~ねん」




吉田は、事務所内がザワついているのが分かった。




俺の考えた最高のネタに感動して皆、動揺してるんか。




俺は神やな…





そんな勘違いをして吉田は遠回りをしながら家に向かった。