「なんで、それを…」


「全部眞子ちゃんの遺書に書いてあったわよ!年齢まで誤魔化して、隠すのに必死だったのね。でもそれも全部水の泡!あんたと仲良くしてた自分に虫唾が走るわ」


ぞろぞろと登校してきた生徒たちの視線が刺さる。


「もしかして、あの人が酷いいじめをして自殺まで追い込んだっていう人?」


「そんなふうには見えないくらい優しそう顔してんのにな、もったいねぇ」


絶対に聞こえるはずのない生徒たちの声が聞こえて足がすくむ。


いつの間にか凛華たちはいなくなっていた。


「最悪…」


クラス替えの表には凛華たちと同じクラスと表記されていたのだ。


あんな雰囲気になっちゃったのに、同じクラスとか耐えられないんですけど…


「痛っ」


思わず、小さく痛みが走った足を見ると、小さな石が転がっていた。


「なんだ、飛んできただけ…」


水が流れる音と共に全身が寒気に包まれた。